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会長挨拶

 

日本歯科大学歯学会 会長  志賀 博

 

中原 泉理事長先生から指名を頂き、歯学会会長を務めさせていただいております。

歯学会は、国際誌「Odontology」と歯学特集号の発刊、歯学会大会とウィンターミーティングの開催、地区歯学研修会と都道府県校友会総会・学術講演会への講師派遣などを行い、学術の発展向上を図るとともに日本歯科大学の発展に寄与することを目的として活動しております。

日本の総人口は、2004年以降減少を続け、2021年の調査では12555万人となっております。一方、65歳以上の高齢者人口は増加し続け、2050年には1200万人増加するのに対し、生産年齢人口は約3500万人、若年人口は約900万人減少、その結果高齢化率は約40{676e09ea4572257b4d05620ff354dac7f4f707099cd01008512b07e30858e890}に上昇すると予想されています。このように、これまで以上に急速に少子高齢化が進んでいます。少子高齢化の一因に平均寿命の延伸がありますが、平均寿命と介護を必要とせず自立して生存できる健康寿命との差が大きいことから、健康寿命を延ばし、要介護期間を短くすることに関心が集まるようになり、最近では健康寿命の延伸のCMがTVでもみられるようになってきています。厚生労働省の「健康日本 21」では、健康寿命の延伸のために健全な口腔機能の維持及び向上が設定されています。健全な口腔機能の回復・維持のために、歯科治療の担う役割が大きくなってきています。

このような状況下において、人口構成の変化や歯科疾患罹患状況の変化に伴い、「歯の形態の回復」を主体としたこれまでの「治療中心型」の歯科治療だけでなく、各個人の状態に応じた口腔機能の回復・維持(獲得)を目指す「治療・管理・連携型」の歯科治療の必要性が増すと予想されています。また、科学的根拠、歯科医師の経験や知識に基づく治療だけでなく、患者の価値観や心理的・社会的背景を考慮した患者中心の歯科医療が求められております。さらに、最新の歯科医学の情報を収集し、現状の歯科医療をエビデンスに基づいて検証すること、生涯にわたって振り返りと自己研鑽に努めることが今まで以上に必要となってきております。そこで、歯学会では、会員専用ページの充実を含め、会員の皆様の自己研鑽に役立つ情報の提供を心掛けていきたいと考えております。引き続き、歯学会へのご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます。